課題名 | ばれいしょの品質形成における物質変換・輸送機能の解明(183) |
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課題番号 | 1997002185 |
研究機関名 |
北海道農業試験場(北海道農試) |
研究分担 |
畑作センタ・品質チーム |
研究期間 | 継H07~H09 |
年度 | 1997 |
摘要 | 農作物の品質形成機構解明の基礎的知見を得るため、ばれいしょ塊茎の細胞において、生体物質の部位特異的な集積と密接に関わっている液胞膜プロトンポンプ(プロトン輸送性ATPase、PPase)について、その特性を解析した。液胞膜タンパク質当たりの両酵素の活性は、基質分解、プロトン輸送ともに黄化ヤエナリ下胚軸の活性と同等の高いレベルで存在することがわかった。また、両酵素を液胞膜より可溶化・精製しサブユニット構成を調べたところ、ATPaseは分子サイズの異なる10個のサブユニットから、PPaseは単一のサブユニットから構成されることが明かとなった。生育にともなう解析から、塊茎肥大期だけでなく成熟後半でもこれら2つのプロトンポンプは高い活性を持ち、液胞における活発な物質輸送が生育期間を通して存在することが示唆された。 |
カテゴリ | 寒地 ばれいしょ 輸送 |