課題名 | 寒地牧草地における帰化植物の情報収集と動向予測(199) |
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課題番号 | 1997002217 |
研究機関名 |
北海道農業試験場(北海道農試) |
研究分担 |
草地・草地研 |
研究期間 | 完H05~H08 |
年度 | 1997 |
摘要 | 北海道内の農業改良普及センターを対象としたアンケート調査の結果から、草地に発生している帰化雑草はシバムギ、アメリカオニアザミ、キレハイヌガラシ等が多く、特にシバムギは採草地において大きな被害を及ぼしていることが明らかになった。一方、カミツレモドキは道内における侵入の歴史が新しく、今後牧草地で被害発生が予測されるため、その生育特性について圃場調査を実施した。カミツレモドキの発生が認められた調査圃場は北農試の採草地(面積が約5ha)で、小麦作付け跡地を対象にして6年秋にオーチャードグラス主体の採草地に更新された。更新翌年の7年における1番草は6月中旬に刈取りし、乾物収量は605g/■であったが、そのうち約20%をカミツレモドキが占め、悪臭がひどかった。そのため、飼料調製を中止し、1番草は圃場外に廃棄した。しかし、カミツレモドキは1年生植物であり、8月上旬の2番草においては、その構成割合は乾物収量の1%以下に激減し、概ね良好な乾草が収穫できた。北海道では牧草の更新時に麦類を1作し、その後に牧草地を再造成する場面があり、麦作付け時に圃場周辺のカミツレモドキを防除することがその後の大発生を抑止するために重要である。 |
カテゴリ | 病害虫 寒地 管理技術 規模拡大 小麦 雑草 防除 |