北方広葉樹林の動態予測とその制御因子の評価

課題名 北方広葉樹林の動態予測とその制御因子の評価
課題番号 1997004939
研究機関名 森林総合研究所(森林総研)
研究分担 北海道・造林研
研究期間 新H08~H10
年度 1997
摘要 天然林において、実生や稚樹バンクの形成が群落や個体群動態のなかで持つ意義や、それを規制する要因を解明する。特に北方林ではササの動態と実生稚樹群の生存とに大きな関係があると言われているため、ギャップやササとの関連性を明らかにする。羊ヶ丘実験林の既設の固定調査プロット(50m×50m)内にササ枯れが生じたため、新たに実生コドラート(2m×2m×100箇所)を設置し、実生および稚樹の調査を6月から10月まで継続的に行った。当年に枯れが見られたクマイザサと、1975年に一斉枯死が観察されたチシマザサの間に平面的な棲み分けが見られた。発生した実生はシラカンバ、イタヤカエデ、ミズナラほか14種で、シラカンバを除きササの量が少ない場所に発生する傾向があった。この主要3樹種の実生の生残曲線について検定を行ったところ、シラカンバの生存率が低く、他の2種との間に有意な差(Log-rank test、P<0.001)があった。またのササの竿数(密度)と生残率との間にはシラカンバで負の有意な関係(Log-rank test、P<0.01)が見られた。樹高100cm以上の稚樹(DBH<5cm)の分布はチシマザサのそれと重なっており、かつてのチシマザサの一斉枯死を機にまとまった更新が起きたと考えられた。
カテゴリ かえで 管理技術 羊

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