課題名 |
風倒固定試験地における風倒後42年目の定期調査 |
課題番号 |
1997004940 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
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研究分担 |
北海道・造林研
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研究期間 |
単H08~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
風倒直後の1957年時点で2mを越す個体がアカエゾマツ・トドマツに見られた。これらは撹乱前から林内に生育していた比較的大きな稚樹であると考えられた。しかしこれらの個体は1970年までにその92%が死亡し、1996年まで生き残った個体は2%であった。1996年にはエゾマツやダケカンバでは生長の良好な個体と不良な個体の樹高差は2.5-7mであったが、アカエゾマツ・トドマツでは樹高差は11mに達していた。これはいわゆる耐陰性の違いと考えられ、アカエゾマツ・トドマツは被圧状態で長期間生きられることを示唆していた。またエゾマツ・ダケカンバでは初期15年間程度の成長曲線は生長良好木・不良木ともに殆ど同じ速度で生長していたのに対し、アカエゾマツ・トドマツの生長の差はごく若い時期より始まっていた。これはある意味ではエゾマツ・ダケカンバは競争が始まると被圧木は早い時期に死亡してしまうことを示していた。
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カテゴリ |
管理技術
成長曲線
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