| 課題名 |
広葉樹稚樹の水分特性の解明(590) |
| 課題番号 |
1997004997 |
| 研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
|
| 研究分担 |
東北・育林研
|
| 研究期間 |
継H06~H10 |
| 年度 |
1997 |
| 摘要 |
渓畔林に成育するイタヤカエデと渓畔樹種ではないが比較的適潤環境を好むブナの当年生実生の生残過程を調査し、水分環境による生残率の変動が野外でどのように現れているかを検討した。当年秋の段階での生残割合は、渓畔域ではイタヤカエデ約10%、ブナが約4%、上方斜面ではイタヤカエデ3%、ブナ3.5%であった。どちらも1996年の段階で渓畔域での生残率が高く、その差はイタヤカエデではより顕著であった。このことは、親木の分布が実生の生残過程を通じて決定される可能性があることを示している。1年生の段階での生残率は種間差よりもむしろ立地による差が決定的で、渓畔域での生残率が上方斜面よりも高かった。発生初期の実生の死亡要因を分析すると、樹種や立地を問わず立ち枯れ病や地上動物の食害等、生物的要因が顕著であった。発生から1年目以降は、ほとんどが生理的な死亡であった。水分条件による実生の生残率の差は、両樹種とも、初期の高い死亡率を逃れて定着した実生に対して現れるものと考えられる。
|
| カテゴリ |
かえで
経営管理
|