課題名 |
モモハモグリガ寄生蜂の生態(231) |
課題番号 |
1997001455 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
保護・虫害研
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研究期間 |
完H05~H10 |
年度 |
1997 |
摘要 |
モモハモグリガ幼虫の寄生蜂として、つくば市ではidiobiontの18種と、前蛹期に羽化してくるkoinobiontのPholetesor sp.をあわせた19種が確認された。優占種はChrysocharis nitetis、Chrysocharis pentheus、Closterocerus sp.A及びMinotetrastichus sp.であり、全体の7割以上を占めた。Chrysocharis属2種はどの時期でも多く、主に3齢幼虫に寄生した。Closterocerus sp.Aは夏期に多く、若齢幼虫に寄生した。前蛹期にはPholetesor sp.のみが確認された。鹿児島県のモモハモグリガ幼虫からは12種と、Pholetesor sp.の合計13種が確認された。これらの種はすべて果樹試験場で得られた構成種に含まれていた。つくば市で優占的であったChrysocharis nitetisやClosterocerus sp.Aは少なかった。種によって発生消長に時間的(季節的)な変動傾向があり、たとえばTeleopterus delucchiiは7月以降に多く得られた。調査が順調に進みモモハモグリガの寄生蜂相が解明されたので8年度で完了とし、今後、天敵導入の基礎データとして役立てる。
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カテゴリ |
病害虫
生物的防除
もも
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