課題名 | 熱帯・亜熱帯性強害雑草の水田への侵入・定着条件の解明(183) |
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課題番号 | 1997003153 |
研究機関名 |
九州農業試験場(九州農試) |
研究分担 |
水田利用・雑草制御研 |
研究期間 | 完H02~H08 |
年度 | 1997 |
摘要 | 我が国に未定着の熱帯・亜熱帯性水田強害雑草の侵入・定着条件を解明し、地球温暖化に対応した雑草防除技術を確立するため、コヒメビエをモデルとして生態的特性を在来のヒエ属雑草と比較検討した。種子の一次休眠は翌年の水稲移植期には覚醒した。休眠覚醒種子は15~30℃で発芽し、低温や水中での発芽、湛水土中からの出芽は在来種よりも劣った。温度の上昇は葉齢の進展速度を速め、2葉期到達日数の短縮程度は普通期よりも早期栽培条件で大きかった。水稲早期~普通期栽培で種子生産が可能で、在来種よりも多産であった。種子の死滅には低温と湿潤とが必要条件であり、九州平坦部では90~95%、山間部では約70%が越冬し、温暖化は越冬率を高めるものと推察された。 |
カテゴリ | 病害虫 亜熱帯 栽培条件 雑草 水田 低コスト ひえ 防除 |