甘しょの貯蔵特性の解明と低温耐性育種素材の作出

課題名 甘しょの貯蔵特性の解明と低温耐性育種素材の作出
課題番号 1997003237
研究機関名 九州農業試験場(九州農試)
研究分担 畑地利用・遺伝資源研
研究期間 新H09~H12
年度 1997
摘要 甘しょの大きな欠点の一つは安定した貯蔵が難しいことである。甘しょは熱帯起源の作物であるため、一時的貯留組織である塊根は休眠せず、低温にも弱いため、貯蔵物質の損耗や障害により品質が大きく低下しやすい。このことは単に流通上の問題だけでなく、工場の操業期間や製品ロットの安定性等加工現場でも大きな問題となる。貯蔵中の障害の内、低温障害の主要因は膜系特にミトコンドリア胞膜の透過性の変化であるとされているが、その品種間差異等は明らかではない。また、水分をはじめとする体内成分の変化と貯蔵性との関連も指摘されているが、これらについては、詳細な結果が得られていない。そこで、甘しょの流通や加工に大きな影響を与える貯蔵性に着目し、特徴的な甘しょ遺伝資源を用いて、貯蔵性の変異を調査するとともに、膜系や浸透圧の変化や水分損失を中心に低温障害の生理・生化学的機構を解明し、低温でも腐敗しない品種育成のための素材開発を行う。9年度は、貯蔵性に関して特徴的な品種・系統を供試して、試験材料の選定を行うとともに、塊根の表面積当たりの呼吸速度や水分損失速度を測定できる装置を試作し、従来の重量当たりの呼吸等の測定と同時に面積当たりの速度の貯蔵中の推移ないし低温処理による変化を測定・調査する。また、特徴的な品種について、オルガネラを分画し、それぞれの脂肪酸組成を調査・比較する。
カテゴリ 育種 遺伝資源 加工 耐寒性 品種

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