量子光学的手法による食品成分の非線形光学特性評価

課題名 量子光学的手法による食品成分の非線形光学特性評価
課題番号 1997003913
研究機関名 食品総合研究所(食総研)
研究分担 分析評価・非破壊研
研究期間 新H09~H11
年度 1997
摘要 構造解析および定量分析の目的から赤外から紫外領域における光学的特性(吸収、発光など)の測定が多くの食品成分についてなされており、種々の光学的特性が既にデータベース化されている。しかし、食品成分が本来有している光学的な非線形性に関する情報は皆無に等しい状態である。それは、個々の分子が持っている光学的非線形性を通常の方法で測定することが困難であるためと考えられる。しかし、生体関連物質の一つである尿素は、結晶化することにより極めて大きな光学的非線形性を現すことが知られており、レーザー光の波長変換デバイスとして既に実用化されている。この事例のように、分子の結晶化によってその光学的非線形性を評価することが可能となるが、多くの食品成分を結晶化することは多くの労力を必要とする。そこで、本研究では、食品の主要成分である糖類、タンパク質および脂質などの有する非線形光学特性の計測手法の開発を目的とし、9年度はこれらの食品成分が結晶と同様に巨視的秩序構造を形成する条件(電界および超音波などによる分子の配向制御)の検索を行うとともに、短時間かつ局所的に発生するこれらの分子集団による多光子吸収や高調波発生などの量子光学的現象の有無について検討する。
カテゴリ データベース 評価法

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