課題名 |
地域生産飼料利用による家畜排泄物量の制御技術の開発開発 |
課題番号 |
1997001176 |
研究機関名 |
草地試験場(草地試)
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研究分担 |
生産利用・乳牛飼養研
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研究期間 |
完H06~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
家畜の飼養管理の高度化によりふん尿排泄量を低減するために、本研究では粗飼料の種類と質が反芻動物のふん排泄量に及ぼす影響を検討した。6年度は山羊(日本在来種)に4種類の異なる粗飼料を給与し、7年度は品種と生育時期が異なるイタリアンライグラス(以下IR)乾草を山羊に給与し、8年度は生育時期が異なるいIR乾草を牛に給与し、それぞれ、乾物排泄量を測定した。その結果、山羊を供試した実験の結果から、飼料中の繊維成分の消化率と乾物排泄量との間に負の相関があり、IRの早生品種を早刈りすることにより乾物排泄量を減少した。牛への給与試験でも、IRの出穂前期乾草は出穂後期乾草よりも日増体量が多く、乾物排泄量および排泄ふん容量が少なかった。これらのことから、牛への良質粗飼料の給与は栄養面のみでなく乾物排泄量の面からも有効な粗飼料利用法であることが分かった。長期間の飼養試験で成果を確認すること及び、牛にストレスを与えない条件でのふん尿採取で水と窒素の排泄を検討することが残された課題である。
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カテゴリ |
イタリアンライグラス
管理技術
飼育技術
飼料作物
品種
山羊
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