課題名 |
酪農シミュレータの開発(139) |
課題番号 |
1997001015 |
研究機関名 |
畜産試験場(畜試)
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研究分担 |
飼養環境・システム研
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研究期間 |
継H08~H10 |
年度 |
1997 |
摘要 |
国内の酪農家の大規模化が進行していることから、乳牛の飼養管理の省力化、軽労化が必要で、一方では畜産環境問題等が顕在化しつつある。これらの問題解決の手順を整理すると、最適化に集約することができる。近年、ジェネティックアルゴリズム(GA)が注目されるようになったが、GAを利用することにより、線形計画法等で解決不能であった問題を解くことができる可能性がある。そこでTMRの設計についてGAの応用を検討した。GAでは1件のデータ列を1本の染色体とみなし、この染色体を1本持つ生命体の個体群を考える。第1世代の個体群については乱数データを与え、繁殖による個体間の情報交換、突然変異、次世代の誕生、選抜淘汰というサイクルを繰り返し、進化をまねて最適値を探索する。GAを利用し、体重650kg、乳量30kgの乳牛1頭分のTMRの設計を行った。飼料はグラスサイレージ、ビートパルプ、ヘイキューブ、濃厚飼料、ビール粕の5種類とした。染色体数400、世代数50、突然変異率2%の条件でGAによりTMRの最適化を行った。第1世代では各飼料素材は乱数が与えられていることから、グラスサイレージ、濃厚飼料、ビール粕などの混合割合はまちまちであったが、第30世代の総合指数上位8件すべてがグラスサイレージ18kg、ビートパルプ5kg、ヘイキューブ5kg、濃厚飼料6kgとなった。これは最適値にごく近い値であると考えられた。
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カテゴリ |
環境負荷低減
軽労化
飼育技術
省力化
大規模化
乳牛
繁殖性改善
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