クワ暗斑病の発病機構の解明(162)

課題名 クワ暗斑病の発病機構の解明(162)
課題番号 1997003616
研究機関名 蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研)
研究分担 生産技術・桑病害研
研究期間 完H06~H08
年度 1997
摘要 クワ暗斑病は、日本では1991年に発見された病害であり、病理学的研究はまだ少なく、不明な点が多い。そこで本病の発病機構、防除法を確立することを目的として本研究を行った。6年度は、本病の病斑形成にはクワの品種および系統間差異があること、本病原菌は分生子だけではクワの成葉無傷部には感染しないこと、本病原菌は水溶成の毒素を多量に生産すること、本毒素は病斑を形成する因子の1つであり本病の感染に関与していること等を明らかにした。7年度は、毒素が培地上においても植物体上と同様に生産されること、25~30度の培養温度においてジャガイモ・スクロース寒天培地、半合成脇本寒天培地等上で本菌を培養することにより毒素が効率よく生産されることがわかった。8年度は、毒素の簡易検定法を確立し、クワ以外の植物に対する毒性を調べることによって毒素を簡易に検出できる植物を検索した。また、本毒素が除草剤として利用できることを示した。問題点としては、毒素の化学構造の決定が残されている。また、防除法については、実験室レベルでの成果は得られたものの更に検討する必要がある。これらについては新規課題により対応する予定である。
カテゴリ 病害虫 害虫 簡易検定法 効率的生産技術 除草剤 ばれいしょ 品種 防除

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