課題名 | ケイ酸塩の循環が閉鎖性海域の水環境に及ぼす影響の解明(78) |
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課題番号 | 1997005909 |
研究機関名 |
養殖研究所(養殖研) |
研究分担 |
環境管理・環動態研 |
研究期間 | 継H07~H09 |
年度 | 1997 |
摘要 | 8年度は五ヶ所湾の底泥堆積物表層中に蓄積されている生物起源ケイ素(Bio-Si)の分析を行った。4月と8月に16の定点で採泥を行い、表層2cmの泥を採取し、よく攪拌した後、乾燥、粉砕して試料に供した。観測されたBio-Siの濃度範囲は2.0mg/gから20.5mg/gであり、その分布は7年度に行った海水中の溶存ケイ酸塩の分布とは対照的に、湾奥の養魚が営まれている海域で高濃度であり、湾口では低濃度であった。また、季節的な違いは認められなかった。底泥中の濃度は海水中の濃度を反映しているので、湾奥ではBio-Siを形成する珪藻が他の海域より卓越しているものと思われる。その結果として、湾奥がケイ素のシンクとしての役割を果たしているものと推察された。 |
カテゴリ | 環境制御 乾燥 管理技術 |