炭酸系物質の時空間分布とその変動要因の把握

課題名 炭酸系物質の時空間分布とその変動要因の把握
課題番号 1997005448
研究機関名 中央水産研究所(中央水研)
研究分担 海洋生産・物循研
研究期間 新H09~H11
年度 1997
摘要 地球温暖化問題と関連して海洋が気候変動に及ぼす影響の解明が重視されてきているが、最近になり日本周辺海域を含む北太平洋西部海域で中層水が形成されること、当海域が太平洋の中でも、生物生産が最も高い海域であることなどから、地球環境問題のキーエリアとして注目されてきた。9年度からこの海域の総合調査が開始された。本課題では、この調査の中で温暖化に重要な役割を果たしている炭酸ガス循環の実体把握を担当する。具体的には三陸沖の東経144度線を北緯33~42度にかけての親潮域、混合域および黒潮域の表層から水深1500mまでの炭素系物質(pH、全炭酸、炭酸ガス分圧およびアルカリニテイ)の詳細な分布調査を実施する。気候変動解明に寄与するためには炭素系物質の分析は高い精度を求められている。pHおよびアルカリニテイ分析には高精度標準液の作成、全炭酸分析にはクーロメーター使用が必要であり、これらの分析手法を確立する。炭酸ガス分圧は計量研が開発した小型測器を利用して測定する。3つの海域の季節変動も含めた分布の特徴を栄養塩および酸素分布とともに解析して、炭素系物資の輸送の解明に寄与する。9年度は5月に上記の調査を実施する。
カテゴリ 管理技術 季節変動 輸送

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