課題名 | 卵巣機能および発情発現に及ぼす脂質代謝の影響の解明(90) |
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課題番号 | 1997002571 |
研究機関名 |
東北農業試験場(東北農試) |
研究分担 |
畜産・家畜繁殖研 |
研究期間 | 継H07~H12 |
年度 | 1997 |
摘要 | 黒毛和種育成雌牛を高栄養区(H区)と標準区(M区)で性周期として6周期間飼養し、背部皮下脂肪厚・発情周期・卵巣内卵胞の消長・血中脂質濃度を調査した。育成牛の発情周期・発育卵胞数・主席卵胞数・黄体ホルモン濃度は、飼養条件によって変動することが示された。血中脂質濃度(トリグリセライド・遊離脂肪酸・ApoB-100)は代謝状態と皮下脂肪の増減を反映して変動することおよび血中脂質濃度(総コレステロール・リン脂質)と発情周期・発育卵胞数の間に有意な負の相関が認められた。H・M区の過排卵処置成績の比較では、高栄養条件であるH区の成績が劣っていた。過排卵処置後の発情終了時における未排卵の残存卵胞数と血中脂質濃度(ApoB-100)に正の相関が認められ、高栄養条件を反映した血中脂質濃度の増加状態での排卵の阻害が初めて観察された。 |
カテゴリ | 育種 過排卵 中山間地域 肉牛 繁殖性改善 |