シバ型草地における肉用繁殖雌牛への養分供給の実態解明（１１８）

• 課題番号: 1998002929
• 研究機関名: 中国農業試験場（中国農試）
• 研究分担: 畜産・栄養生理研
• 研究期間: 継Ｈ０８～Ｈ１０
• 年度: 1998
• 摘要: シバ型草地、野草地および林地からなる放牧地における草類の乾物生産量および黒毛和種繁殖牛の採食行動を調査した。４～１０月までの乾物生産量は、シバ型草地が２５０～５３０ｋｇ／１０ａ、野草地が２００～２５０ｋｇ／１０ａ、林地が１４０ｋｇ／ａで、いずれも８年度より２０～７０％の減収であった。黒毛和種成雌牛が採食した草種数（スゲ類は一括した）は、春６４種、夏６７種、秋６３種で、全１２２種であった。採食草量のうちシバの乾物割合は３７～５１％でいずれの季節においても最も多く、次いでスゲ類が多かった。模擬採食法による１日乾物摂取量は、代謝体重あたり春６８．５ｇ、夏３７．２ｇ、秋８１．７ｇで、春と秋には放牧牛に必要とする維持養分要求量を充足したが、夏には不足を示し、暑熱の影響が考えられた。
• カテゴリ: 遺伝資源 高付加価値 飼育技術 肉牛 繁殖性改善