課題名 | ウラジロモミ個体群の交配様式に与える個体密度の影響(23) |
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課題番号 | 1998004473 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
森林環境・種生態研 |
研究期間 | 継H06~H10 |
年度 | 1998 |
摘要 | 風媒高木種における近距離レベルでの花粉のやり取りの実態を把握する目的で、ウラジロモミ採種園内の10本前後の調査個体を対象に、雄花生産量の大きく異なる3ヶ年の胚珠あたり受粉数と種子の充実率を調査し比較した。調査個体への近隣からの花粉供給状況の指標として近隣個体の雄花数の合計値を推定し、これと胚珠あたり受粉数、充実種子率との関係を検討した。胚珠あたり受粉数は年間で有意に異なっており、各年の全雄花生産量とよく対応していた。また、調査個体間、年間での比較から、個体への花粉供給量は近隣個体の雄花生産量に影響されるが、雄花生産の多い豊作年では、より遠方から飛来する花粉が相対的に多く、近隣個体の雄花生産量の多少の効果は低下することが示された。 |
カテゴリ | 受粉 繁殖性改善 |