課題名 |
大型野生草食獣の管理技術の開発(170) |
課題番号 |
1998004616 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
|
研究分担 |
森林生物・鳥獣管理研(科長)
|
研究期間 |
継H07~H11 |
年度 |
1998 |
摘要 |
1997年3月に岩手県五葉山一帯(面積約800平方km)で目視調査と赤外線調査を併用したヘリコプタ空中センサスを実施し、9年度はその結果を分析した.センサスデータを統計的に処理した結果、シカ個体数は合計4200頭であった.4年前の同様の調査では6000頭であったから2/3強に減少したことになる.目視調査と赤外線調査を比較すると面積あたりの発見頭数はほぼ同じであったが、目視観察者が報告したグループサイズが赤外での読み取り値より全体的に大きい傾向があった.一方、シカ個体群の個体数変動を推定するシミュレーションプログラムSimBambiを改良した.主な改良点は、出産・死亡など個体群に発生する各現象、および個体群調査等の時間的関係を明確にしたことである.その結果、シカ個体数の増減について年次変動と季節変動を対比させながら検討することができるようになった.このプログラムを使用して1993年~1997年の期間における五葉山のシカ個体数の推移と個体群パラメータを推定した.その結果、狩猟の影響で自然死亡率が通常観察される値より大幅に低下している可能性が強く示唆された.
|
カテゴリ |
管理技術
季節変動
シカ
|