課題名 | 林内雨・樹幹流の無機・有機化学特性と土壌影響(781) |
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課題番号 | 1998005214 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
九州・土壌研 |
研究期間 | 継H08~H10 |
年度 | 1998 |
摘要 | 複層林の樹幹流圏土壌のpHを上木と下木で比較検討した。上木(71年生)の土壌pHは平均4.5,下木(20年生)では平均5.3となり,上木の樹幹流圏土壌はより酸性化していた。これはスギ林では約50年で土壌pHが0.8低くなることを示唆していた。また,Ao層の水溶性成分を組成別に分析した。スギ落葉などのスギ由来の有機物でpHが高く,ヒノキ細枝などのヒノキ由来の有機物でpHが低くなった。特に,ヒノキ樹皮のpHは3.8と極端に低い値を示した。スギ針葉,ヒノキ鱗片葉などの分解初期の細かい有機物は陰・陽イオン濃度が高く,これらが土壌への主な水溶性成分の供給源と推察された。なお,有機酸などの陰イオンの存在が強く示唆された。 |
カテゴリ | 亜熱帯 管理技術 |