課題名 |
カンキツ加害性アブラムシの天敵類の生活史の解明と増殖技術の確立(232) |
課題番号 |
1998001451 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
カンキツ・虫害研
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研究期間 |
完H07~H09 |
年度 |
1998 |
摘要 |
カンキツ加害性アブラムシには在来天敵が多いが、有効に機能している例は少ない。これは、アブラムシと天敵類の生活史が同調しないためと考えられる。そこで、主要寄生蜂であるミカンノアブラバチの室内飼育法を確立するとともに、温度・日長条件に対する休眠反応を調べた。その結果、15゜C以下の短日条件で休眠個体が出現し、休眠率は低温の場合ほど高くなったが、休眠率や休眠の深さには著しい個体変異が認められた。本研究で確立された飼育技術は、アブラムシ寄生蜂の生活史特性の研究に大きく寄与するものと期待されている。また、本研究によって春季のみにカンキツ園に現れる寄生蜂が3種見いだされたが、そのうちの1種はカンキツの主要アブラムシに高い寄生性を示し、有力天敵である可能性が示唆された。そこで、本成果を基礎として、新たに「カンキツ加害性アブラムシを攻撃する寄生蜂の生態の解明」という課題を設定し、有力寄生蜂の生態解明と有効利用技術の開発に着手することとした。
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カテゴリ |
病害虫
飼育技術
生物的防除
その他のかんきつ
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