課題名 |
熱帯・亜熱帯における畑作物に対する有害線虫の分類と生態解明(55) |
課題番号 |
1998004177 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター(国研センタ)
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研究分担 |
生産利用(主研)
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研究期間 |
完H03~H09 |
年度 |
1998 |
摘要 |
我が国の植物寄生性線虫の種類と分布についてはすでに1959年から5年間にわたって行われた全国土壌線虫対策事業によりかなり明らかにされているが、その後社会農業情勢の変化に伴う裁培体系や栽培作目の変化により線虫相も遷移した可能性がある。この様な観点から亜熱帯とそれを比較するため、地域の線虫相を再調査し、その線虫相を明らかにすることは今後の植物寄生性線虫の防除対策を構ずる上で重要であると考え調査した。石垣島および竹富島はラセンセンチュウとニセフクロセンチュウが検出頻度が高かったが、いずれも線虫害はみられなかった。暖地一部地域では花き類特に施設栽培のカーネーション、ガーベラからジャワネコブセンチュウ、サツマイモネコブセンチュウが高密度で検出され、生育阻害が観察された。バラではキタネコブセンチュウが検出された。種子島では花き類からナミラセンチュウ、多種の作物からニセフクロセンチュウが検出され、これら作物への線虫害はみられなかった。香川県一部地域のニンジン畑地から高密度でサツマイモネコブセンチュが検出された。この結果、本邦亜熱帯および温暖一部地域において畑作物や花き類からラセンセンチュウ、ニセフクロセンチュウ、ネコブセンチュウ、イシュクセンチュウが多く検出され、東南アジアなどのそれと共通する点が多いことが判明した。
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カテゴリ |
病害虫
亜熱帯
カーネーション
ガーベラ
施設栽培
にんじん
ばら
防除
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