課題名 |
新定着害虫ガイマイツヅリガの分布拡大の可能性の検討(113) |
課題番号 |
1998003986 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研)
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研究分担 |
流通保全・貯蔵害虫研
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研究期間 |
完H08~H09 |
年度 |
1998 |
摘要 |
ガイマイツヅリガ(Corcyra cephalonica)は熱帯から亜熱帯にかけて問 題のある貯蔵食品害虫で、特に米(精米)での被害が大きい。本種はわが国においては沖縄県でのみ定着が確認されているが、今後、国内各地への分布拡大が懸念される。そこで国内での定着拡大の可能性を探るため、発育および繁殖に必要な温度について調査した。10℃から30℃までの7段階の温度区で、玄米を餌として幼虫を飼育した場合、30℃、25℃および20℃では発育・産卵が可能であった。17.5℃では、羽化は可能であったが産卵はほとんど出来なかった。15℃では幼虫の発育は見られるものの孵化から5ヶ月以上たっても幼虫のままであり、12.5℃以下では発育不可能であった。また、本種とは食性の異なるノシメマダラメイガと中腸のアミラーゼおよびプロテアーゼ活性を比較したところ、アミラーゼはノシメマダラメイガの約5倍、プロテアーゼは同等の活性を示し、ガイマイツヅリガが広範囲の食性を持つ可能性が示された。
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カテゴリ |
病害虫
亜熱帯
害虫
加工
繁殖性改善
防除
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