課題名 |
海外病等重要伝染病の発生時における消毒法の検討(168) |
課題番号 |
1998003807 |
研究機関名 |
家畜衛生試験場(家衛試)
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研究分担 |
海外病・診断研予防疫学研
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研究期間 |
完H08~H09 |
年度 |
1998 |
摘要 |
海外病発生時に消毒は重要な防疫の役割を担う。そこで代表的な海外病ウイルスに対する代表的な消毒薬の消毒効果を検討した。使用したウイルスはエンベロープのない豚水胞病(SVDV)及びアフリカ馬疫ウイルス(AHSV)を、またエンベロープのある水疱性口炎、アフリカ豚コレラ、馬ウイルス性動脈炎及び豚繁殖・呼吸器症候群ウイルスの合計6種類を用いた。消毒薬はウイルスに対して効果が高いといわれる塩素系(SHC)及びヨウ素系(PTT)の消毒薬を、そして一般に広く用いられている逆性石鹸(DDAC)の3種類を用いた。その結果、DDACはSVDVを除き他のウイルスには低濃度(400~1600倍)で効果を示した。一方SHCやPTTは全てのウイルスに対し効果を示すものの、高濃度(100~400倍)で効果を示し、特にPTTは有効濃度より薄くなると全く効果がなくなる傾向を示した。精製ウイルス粒子の電子顕微鏡による観察から、SHCやPTTはウイルス粒子の内部にまで作用し核酸を変性させ感染力をなくするものと推察された。また、DDACは界面活性作用によるエンベロープ破壊とミセル形成により感染力を失わせるものと推定された。
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カテゴリ |
病害虫
馬
環境制御
治療法
繁殖性改善
豚
防除
薬剤
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