鰭脚類と漁業との共存に関する研究(65)

課題名 鰭脚類と漁業との共存に関する研究(65)
課題番号 1999006124
研究機関名 遠洋水産研究所(遠水研)
研究分担 北洋資源・おっと研
研究期間 完H08~H12
年度 1999
摘要 冬季わが国近海には5種のアザラシ類(ゴマフ、クラカケ、アゴヒゲ、ワモン、ゼニガタの各種アザラシ)と2種のアシカ類(オットセイ、トド)が来遊し、沿岸・沖合漁業と餌を巡り競合関係にある。本課題では、鰭脚類の混獲(1970~1989年に定置網等に102頭混獲)や漂着(同期間に244頭が浜に漂着)及びオットセイの食性を調べた。また、体重当たりの摂餌量の割合(7%)と平均体重(35kg)及び分布量(163000頭)から、春季(1983年4~5月)の三陸沖におけるオットセイの捕食量は約2.5万トン(魚類1.9万トン、いか類0.6万トン)と推定された。これらの捕食量は三陸沖における商業船の総漁獲量の1%程度であった。10年度で課題は完了するが、これらの中には絶滅の恐れがある種(トド)が含まれており、混獲実態のモニターが必要である。今後の課題として具体的な混獲防止対策と野生生物による有用魚種の捕食影響評価が残っている。
カテゴリ ごま シカ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる