課題名 |
野菜中の成分のがん予防効果の解明(5) |
課題番号 |
1999004115 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研)
|
研究分担 |
食品機能・機能成分研
|
研究期間 |
完H05~H10 |
年度 |
1999 |
摘要 |
野菜中の成分のがん予防効果の解明を目的として、ホウレンソウの多糖類がヒト白血病Uー937細胞をマクロファージに分化誘導することを発見し、その多糖の分子量は約60万でアラビノースやガラクトース、ガラクツロン酸が主要な構成糖であることを明かにした。また、リンゴやナシ等の成分であるフロレチンがグルコース輸送阻害作用を介してB16マウスメラノーマ細胞のアポトーシスを誘導すること、その際にアポトーシス誘導に関与するBax蛋白質の発現量が増大し、続いてcaspaseが活性化されることを見いだした。一方、フロレチンはHL60ヒト白血病細胞のアポトーシスも誘導するが、これにはBax及びcaspase 1のアポトーシスへの関与は認められず、フロレチンがB16細胞と異なる分子機構でHL60細胞のアポトーシスを誘導することが明らかになった。本課題は当初の目的を達成したので完了とする。
|
カテゴリ |
ほうれんそう
輸送
りんご
|