課題名 | 有機栽培野菜の特性評価(105) |
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課題番号 | 1999004224 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研) |
研究分担 |
素材利用・多水分研 |
研究期間 | 継H09~H12 |
年度 | 1999 |
摘要 | 有機農産物への関心が高まり、有機栽培野菜の生産、流通が増加している。その特性は十分に把握されていないが、官能検査等の調査で風味に違いがあることが指摘されているため、慣行栽培野菜と比較しながら、有機栽培野菜の品質面での特性を明らかにする。10年度はニンジン‘向陽2号’について、千葉県及び茨城県で慣行栽培、有機栽培したものの皮層部の揮発性成分を比較した。ニンジンの主要揮発性成分はα-ピネン、ミルセン、リモネン、γ-テルピネン、テルピノーレン、カリオフィレンであったが、これらの中でも量的に多いγ-テルピネンとテルピノーレンに注目すると、有機栽培されたものの方がテルピノーレン/γ-テルピネンの比の値が大きい傾向があり、両県産とも慣行栽培の比の1.6~1.7倍であった。しかしこの比の値は両県産間で異なることや個体差も認められたため、この比の値だけで慣行栽培と有機栽培されたものを分別することはできなかった。11年度は揮発性成分パターンの解析法を検討する。 |
カテゴリ | 有機栽培 有機農産物 加工 にんじん |