課題名 | 低温及び高圧法利用による貯穀害虫防除新備蓄システムの確立(120) |
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課題番号 | 1999004236 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研) |
研究分担 |
流通保全・貯蔵害虫研 |
研究期間 | 継H10~H12 |
年度 | 1999 |
摘要 | (小課題名:貯穀害虫防除システムの確立)米穀の安定供給は、21世紀に向けた食料政策上の重要課題であるが、それの達成には米の貯蔵・流通過程における害虫類による品質劣化と損耗問題を解決することが不可欠である。本課題では、二酸化炭素の圧力、処理温度、処理時間及び他のガスとの併用並びに真空条件等の組合せによる殺虫力の相乗効果について解明する。また、米の貯蔵・流通現場における害虫の周年行動に対応した貯蔵様式の確立等により総合的防除に基づいた新備蓄システムを創出する。10年度は、■相乗効果を狙った二酸化炭素高圧殺虫条件の検討■二酸化炭素高圧処理装置による処理米の食味への影響■コクゾウムシのトラップ捕獲消長の特性について調査した。その結果、■真空処理後の高圧処理では特段の殺虫力の増強は認められなかった。■高圧処理後の玄米からの白飯の食味は無処理との間に差異はなく、むしろやや改善される傾向にあったが、高圧処理後長期貯蔵した場合は無処理に比べて劣化傾向が見られた。■越冬直後のコクゾウムシは繁殖能力を喪失していることが判明した。11年度は、■他のガスとの併用による二酸化炭素高圧殺虫処理法の検討■コクゾウムシの越冬様式の解明■新形質米等の耐虫性の検討を行う。 |
カテゴリ | 病害虫 温度処理 害虫 加工 長期保存・貯蔵 繁殖性改善 防除 良食味 |