課題名 | 生物の低温適応における生体膜の構造および機能の役割解明(243) |
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課題番号 | 1999004357 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研) |
研究分担 |
生物機能・分子情報研 |
研究期間 | 継H10~H19 |
年度 | 1999 |
摘要 | 生体膜は、脂質とタンパク質とを主成分とする動的構造体で、物質輸送、エネルギー変換、細胞情報の受容伝達などの基本的な機能を司るとともに、細胞が低温などの環境ストレスに対応する上でも重要な役割を果たしている。本課題では、生体膜タンパク質の機能が膜脂質によって制御されている点に着目し、低温が生体膜の構造変化を介して膜タンパク質の機能に及ぼす影響を解析することを目的とする。10年度は、耐冷性の異なるイネ細胞から単離した液胞膜の脂質組成やプロトンポンプ機能を比較検討した。その結果、液胞膜の糖脂質含量の低下と細胞の低温耐性との間に相関が見られ、糖脂質含量の高い膜では、低温により膜脂質の相分離が生じ、これがポンプ機能の低下を引き起こしている可能性が示唆された。11年度は、糖脂質の質的および量的変化について検討を加える。 |
カテゴリ | 耐寒性 輸送 |