課題名 | 農耕地からの表面流去水の発生に関わる土壌要因の解明とMIの策定(212) |
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課題番号 | 1999000927 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所(農環研) |
研究分担 |
環境資源・土壌保全研 |
研究期間 | 継H08~H12 |
年度 | 1999 |
摘要 | アメリカの汎用土壌流亡式(USLE)で土壌侵食量を推定するため、日本における土壌統、土壌統群および土壌群別の土壌係数(Kn)を土壌環境基礎調査の定点調査のデータを用いてノモグラフ法で求めた。また、ライシメータ法によるK値(Kl)および作物管理係数Cと保全係数Pを、地力変動観測調査などのデータを用いて推定し、KnとKlを比較した。その結果、土壌群別のK値は粗粒質の砂丘未熟土や有機物含量の高い泥炭土や黒ボク土が0.01台と低く、台地土や低地土は高い値を示した。褐色森林土や赤・黄色土は黒ボク土と低地土の中間の0.02~0.04であった。KlとKnの間には1:1の直線付近に散布している傾向があったが、有意な関係は認められなかった。また、牧草のC値は0.0017と最も低く、コムギが0.16、陸稲は0.27、カンショやバレイショなどのイモ類、ダイズ、野菜などはそれよりも高く0.3~0.4であった。これらの値はこれまでに報告されているものとほぼ同じであった。また、永年作物のミカンのC値は0.17、チャはマルチや横畝栽培のため0.03と低かった。P値は畑作物の横畝が0.32、ミカン園の草生帯が0.13、テラスが0.17であった。これらの値もこれまでの報告に近い値であった。 |
カテゴリ | かんしょ 管理技術 管理システム 大豆 土壌環境 ばれいしょ 陸稲 |