動物実験代替法開発のための高次機能を維持した培養細胞系の開発

課題名 動物実験代替法開発のための高次機能を維持した培養細胞系の開発
課題番号 1999004098
研究機関名 家畜衛生試験場(家衛試)
研究分担 九州支場飼料安全生体防御・がん原性研ズノシス研毒性病理研毒性薬理研免疫遺伝研臨床病理研(上席)
研究期間 単H10~H10
年度 1999
摘要 ウシ初代培養肝細胞の単層培養系を作出した。種特異的な生体機能である蛋白合成機能としてウシアルブミン分泌を指標に、肝細胞への毒性物質の影響を検討した。細菌内毒素をウシ初代培養肝細胞系に添加したところ、アルブミンの分泌量の減少が認められた。ウシ組換えIFN-g lの存在下では、この減少が助長された。ヒト単球系HL-60細胞のマイコトキシン(FX)による細胞死機構は、形態変化とDNAの断片化からアポトーシスに基づくことが示された。細胞死の過程でアポトーシス実行に関わる蛋白分解酵素(カスパーゼ)の活性が上昇することから、FX毒性の発現にアポトーシス誘導分子であるカスパーゼの関与が明らかとなった。HL-60細胞のFXアポトーシス誘導や薬剤によるアポトーシス阻害はフローサイトメーター法で簡便に検出可能で、独自開発したプログラムによる定量化が可能とおもわれたニワトリ肝臓癌由来LMH細胞を培養皿に接着できない条件で継代し、スフェロイド状の集合体を形成させた。臓器特異的な蛋白質分子の解析から、LMH細胞は肝実質細胞に由来することが示唆された。細胞機能として肝実質細胞のマーカー蛋白であるアルブミン合成を調べたところ、LMH細胞はスフェロイド状での培養時により多くのアルブミンを合成した。ブタ血管内皮細胞は培養約1日で細胞塊の周囲に十数個の細胞から成るコロニーを形成し、6日程度でconfluentとなった。培養血管内皮細胞は敷石状の形態を呈し、電顕によって細胞質内に血管内皮特異的なWeibel-Palade小体を認めた。
カテゴリ 薬剤

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