課題名 |
家畜の妊娠成立における胚-母体間の相互作用機構の解明(43) |
課題番号 |
1999000991 |
研究機関名 |
畜産試験場(畜試)
|
研究分担 |
特別研究員繁殖・受胎機構研
|
研究期間 |
継H10~H12 |
年度 |
1999 |
摘要 |
発情周期を示す豚の子宮内膜組織おいて、細胞外マトリックス(ECM)タンパク質であるラミニン(Ln)とファイブロネクチン(Fn)の局在を検 討したところ、LnとFnとも局在を認めなかった。ビトロネククチン(Vn)は、終始弱い局在を示した。ECMのレセプターであるインテグリンのサブユニットのうち、α4とα5は、発情周期の後期に強い局在が認められた。αv、β3は発情周期を通じて強い局在を認めたが、β1は弱い局在しか認められなかった。Vnは妊娠12、15日目の内膜上皮の一部に強い局在を認めた。α3は妊娠12、15日目では、弱い局在であった。α4は妊娠8と12日目に、α5は妊娠12日目に強い局在を認めた。αv、β3は妊娠初期を通して強い局在を示したが、β1は弱い局在しか認められなかった。子宮内膜上皮細胞と胎子栄養膜の接着部位において、α4、αv、β3 は妊娠初期において局在が確認された。このことより、両者の接着にインテグリンが関与していることを示唆し得た。
|
カテゴリ |
シカ
繁殖性改善
豚
|