熱帯・亜熱帯アジア産農業関連細菌の多様性の解析(8)

課題名 熱帯・亜熱帯アジア産農業関連細菌の多様性の解析(8)
課題番号 6
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 遺資一・(上席)
(福建農業大学)
研究期間 完7~9~(11)
年度 2000
摘要 中国南部の亜熱帯地域を中心にリゾビウム科細菌の探索・収集を行い、植物に対する感染性を中心としてそれらの特性を評価するとともに、本科の合理的な分類基準の確立のため、遺伝的多様性の解析を行った。本研究により中国南部から中部においてAgrobacterium 属細菌及びマメ科植物根粒菌を中心に多数のリゾビウム科細菌を収集することができ、亜熱帯における分布が明確でなかったA. tumefaciensが中国南部(亜熱帯地域)においても分布することが明らかとなった。また、遺伝的多様性解析の結果、16S rDNAを指標とした場合、属、種、生理型により特有のパターンが認められること、中国産菌株には日本産菌株とは異なるパターンを示す菌株が存在することが明らかとなった。また、ITS領域を指標とした解析では、A.tumefaciensとA.radiobacterではこの領域の変異が大きく、一方、A.rhizogenes及びA. vitisではそれぞれ同一のバンドパターンが観察された。さらに、遺伝的多様性と感染性からリゾビウム科とバラ目植物(バラ科植物・マメ科植物)共進化が示唆され、本科細菌の系統分類は従来の分類基準に加え、分子生物学的手法による遺伝的多様性の解析結果や植物との共進化という視点を加え、再検討する必要がある。
カテゴリ 亜熱帯 ばら

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