浅層暗渠による迅速用排水技術の開発(29)

課題名 浅層暗渠による迅速用排水技術の開発(29)
課題番号 20
研究機関名 北海道農業試験場
研究分担 作物開発・農地施設研
総合研究・総研1
(帯畜大)
作物開発・農業機械研
(農研セ)
生産環境・水田土壌研
研究期間 完8~11
年度 2000
摘要 作土の直下に重力水を受けて暗渠に導く幅広い帯状の導水部を構築すれば、圃場の地下排水組織が線から帯へ抜本的に拡張される。以上の考えから導水部の構築技術について研究した。この導水部は、次の3性質を備えなければならない。第一に、作土の上から反復して機械に踏まれても高い透水性を保つこと、第二に、機械が陥没しない強さを持つこと、第三に、強くはあっても心土破砕作業を妨げるほど硬すぎないこと。このような都合の良い性質を備えた導水部材料を探し、現地土を土壌固化材で固めてから砕いた固化土砕片に到達した。室内において、対照材料である風乾土と種々の固化土砕片試料の透水係数を測定したところ、いずれも、導水部の基準値である1.2×10-3cm/sよりも大きかった。その後全試料に、重量5トンのトラクタの無限回数走行に匹敵する重錘落下衝撃を与え、実圃場における数十年分の通水に当たる30万mmの水量を通過させた後の透水係数を測定した。その結果、風乾土試料は透水性を失ったが、土壌1L当たり約100gの固化材を混ぜて突き固め、その後破砕して乾燥した試料は、基準値の20倍以上の透水係数を維持した。すなわち固化土砕片は踏圧と通水に対して耐久性があった。また、固化土の砕片は、砂利のように硬くはなり得ないことが明らかになった。以上から、固化土砕片が導水部材料に適していると結論された。
カテゴリ 乾燥 寒地 水田 低コスト 播種

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