圃場内地下水位均一制御のための暗渠組織(128)

課題名 圃場内地下水位均一制御のための暗渠組織(128)
課題番号 109
研究機関名 北海道農業試験場
研究分担 作物開発・農地施設研
研究期間 完9~11
年度 2000
摘要 北海道の泥炭水田では米の食味を向上させるため鉱質土を30cm前後客土している。ところが、転作水田で農道側の客土が薄くなる事実が認められた。それは、排水路側の田面が沈下するので均平するため農道側から排水路側に土を動かすからである。排水路側の田面が沈むのは地下の泥炭が排水路に近いほど強く分解するからであり、さらにその原因は圃場の地下水位が排水路側で低く農道側で高い勾配を持つことにある。客土の不均等な薄層化を防ぐには、第一に圃場の地下水面を水平にし、第二に非作付け時には地下水位を高く保ちながら必要なときに従来の深さまで地下水位を下げることができる基盤整備技術を開発する必要がある。まず、地下水面が傾斜するのは転作水田における地下水の横流れが原因であることを模型実験で明らかにした。次に、地下水位を制御するための、溢水口を配置した排水円筒とこの円筒に沿って上下する被覆円筒で構成される水位調節水甲を試作した。実際の圃場に、地下水の横流れを防ぐためポリエチレン製遮水幕を畦畔に沿って地下1mの深さまで埋設し、試作水甲を設置した。この圃場では、圃場内の地下水面が被覆円筒で設定した水位に水平に維持された。また、被覆円筒を上下することにより、地下水位が、30~50cmの間の任意の深さ及び暗渠埋設深度の2水準に簡単に調節できた。
カテゴリ 寒地 機械化 水位調節 水田 良食味

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