| 課題名 | 長伐期施業に伴う森林の水保全及び崩壊防止機能の長期変動評価(83) |
|---|---|
| 課題番号 | 71 |
| 研究機関名 |
森林総合研究所 |
| 研究分担 |
森林環境・水資源研 森林環境・山地防災研 |
| 研究期間 | 完10~11 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 水保全機能の評価は既往の蒸発散モデルによって行った。モデルの主要なパラメータである葉面積指数(LAI)は10年生~約300年生のスギ、ヒノキ林分(合計17林分)において光学的に測定した。LAIの実測値は10~20年で大きな値を示し、その後は林齢とともに次第に減少する傾向が見られた。このLAIの測定値を与えて蒸発散量と樹冠遮断量とを算出したところ、両者ともLAIの変化に対応して林齢とともに緩やかに減少した。この計算値は、スギ・ヒノキの幼齢林および壮齢林において、水収支観測から求めた蒸発散量と比較して妥当な範囲にあった。これらの結果から高齢林分ほど蒸発散量が減少し、水保全機能が高いことが推定された。崩壊防止機能に関しては、スギ林分を対象とし、根系分布モデルと根の引き抜き抵抗力を用いて50年及び100年を伐期とした場合の斜面安全率を算出した。これを指標として検討すると、100年伐期の場合は斜面安全率が1.0を上回る安全な期間が50年伐期よりも大幅に長く、長伐期施業の方が明らかに有利なことが示された。また、66年生と92年生のスギ・ヒノキの根系各2本分を丸ごと掘り出して根系重量を計測したところ、スギ・ヒノキの根系重量成長曲線式で示される根系重量よりも大きい値になることが示された。この結果は、66年生や92年生になっても根の量は増え続け、長伐期施業は斜面安定の観点から有利なことを示している。 |
| カテゴリ | 成長曲線 |