| 課題名 |
森林群落の貯熱機構の解明(85) |
| 課題番号 |
74 |
| 研究機関名 |
森林総合研究所
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| 研究分担 |
森林環境・気象研
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| 研究期間 |
完9~11 |
| 年度 |
2000 |
| 摘要 |
群落エネルギー収支において,森林は他の植生と比べてキャノピー内貯熱変化量の寄与が大きく,貯熱各項への配分が異なることが知られている.群落エネルギー収支観測が行われている川越森林気象試験地において,群落貯熱量に関連する観測を追加実施し,森林群落の貯熱機構とくに樹体貯熱量の形成過程を明らかにした.代表的な樹種について樹幹,枝,小枝の分布を測定し,これから群落の平均的なバイオマス分布を推定した.樹幹,枝等の密度,含水率を測定し,樹体温観測データから樹体の熱物理定数を決定した.これらから樹体貯熱量推定モデルを作成し,群落内貯熱機構の解明と群落貯熱量の推定を行い,着葉期,落葉期の群落貯熱量の日変化を明らかにした.主な結果は次のとおり.1)群落貯熱量は落葉期に大きく着葉期に小さかった.2)樹体貯熱量の関する葉群の寄与は小さかった.3)午前中の早い時間帯を中心に群落貯熱フラックスが形成され,それに対する寄与は樹体貯熱によるものが最大であった.このような変化は,樹体表面温度を気温に対して追従させただけでは再現されず,樹体温分布(南北面差)を考慮してはじめて表現可能であることがわかった.4)従来森林熱収支研究では,群落貯熱量は無視するか,単に土壌貯熱量で代表させることが多かったが,特に落葉期の森林熱収支において土壌貯熱量だけしか考慮しない場合,有効エネルギーを約13%過大評価することがわかった.
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| カテゴリ |
シカ
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