林野火災危険度の経時的変化の評価と危険度軽減技術の開発(96)

課題名 林野火災危険度の経時的変化の評価と危険度軽減技術の開発(96)
課題番号 81
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林環境・林災研
研究期間 継11~13
年度 2000
摘要 神津島における火災跡地において,被災後の植生の経時的変化をモニタリングした.被災地の植被率は被災後2年以降も平均40%ほどで推移し,平均90%を越す無被害地と比較して低い値にとどまっていた.回復植生の構成は,ハチジョウススキのような叢生する草本,枯死を免れた木本の萌芽株,アカメガシワのような先駆樹種が主体となった.回復植生において木本種の繁殖様式ごとの消長を見ると,萌芽株の個体数が圧倒的に多く枯死も少ないのに対し,実生・地下部によるものは個体も少なく新規加入と枯死による変動も大きかった.これらのことは表土の移動による地表攪乱によることが確認された.以上より,植被率の低い初期段階では危険度は低いが,今後燃焼性の高い植物が繁茂すると危険度は増すと考えられ,植被の回復と防火性に考慮した管理が望まれる.
カテゴリ 繁殖性改善 モニタリング

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