競合侵入樹種の天敵の生態系への影響予測(169)

課題名 競合侵入樹種の天敵の生態系への影響予測(169)
課題番号 141
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林生物・昆虫管理研
研究期間 完8~11
年度 2000
摘要 戦前に小笠原に導入され、現在では野外で増殖し、固有樹種の強い競争相手になっているアカギの生育を阻害するため、アカギを食べる天敵を探索し、それが他の植物へ影響しないことを確認した。アカギの天敵候補として、沖縄からシラホシアシブトクチバを始め数種の鱗翅類を入手したが、そのなかでアカギ以外の樹種を食さないのはクロツバメだけであった。終齢幼虫と1~2齢幼虫を用いて、70種あまりの在来植物の葉を与えたが、全くこれらは食さなかった。クロツバメは体表から強い匂いのする液を出し、捕食者から身を守る。これが幼虫を食べた鳥に影響する可能性を調べるため、ソウシチョウに与えたが、決して食べようとしなかった。鳥類が体に影響があるほどクロツバメを食べることはないと思われる。もし、クロツバメが問題となった場合にはそれを制御する必要もある。沖縄において、クロツバメの大発生を制御するのはGVとホタルガサムライコマユバチであることが分かった。これらが、寄主特異性であるかどうかは未確認である。結論として、アカギ対策として、クロツバメの導入には否定的な要素がない。しかし、未知の危険性は否定できず、その前に化学物質(農薬)を利用することを考えた方がよいと示唆した。
カテゴリ 病害虫 管理技術 農薬

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