気候変動に伴う樹木年輪の組織構造の変動の解析(379)

課題名 気候変動に伴う樹木年輪の組織構造の変動の解析(379)
課題番号 334
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 木材利用・材質研
研究期間 完9~11
年度 2000
摘要 木材の性質は、大部分が木材の細胞の構造とそれらの構成により支配されており、木材の生産量や材質を制御するためには、樹木細胞の形成と気候要因との関係を解明する必要がある。そこで、これまでデ-タの少ない広葉樹の中でも代表的有用材であるヤチダモとブナを対象に、軟X線デンシトメトリ-や光学顕微鏡による手法を用いて、年輪構造や細胞形態と気候因子との関係を調べた。 ヤチダモでは、孔圏幅はその年の6月の気温と負の相関があり、孔圏外幅はその年の6-8月の気温と正の相関を示した。また、孔圏幅の変動は、孔圏道管の放射方向の数に依存していることが明らかとなった。これらの結果から、孔圏から孔圏外への移行時期の気温が分化する孔圏道管の数に影響を及ぼし、その結果として孔圏幅及び孔圏外幅が変動していることが明らかになった。ブナでは、年輪幅は前の年の7-8月およびその年の6月の気温と正の相関を示し、年輪内最大密度はその年の6-8月の気温と正の相関を示した。したがって、年輪幅と前の年の夏期の気温との関係は、前の年における芽の形成または同化物質の蓄積がその年の肥大成長を強く制限していることによるものと考えられた。一方、年輪内最大密度とその年の夏期の気温との強い相関は、年輪後半部の形成時期の気温が直接的に関与しているためであることを示している。
カテゴリ 加工

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる