スギ林業品種の細胞培養系の確立(467)

課題名 スギ林業品種の細胞培養系の確立(467)
課題番号 427
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 生物機能・細胞操作研
研究期間 完7~11
年度 2000
摘要 林業品種であるクモトオシ、オビスギ、オキノヤマスギ、佐賀3号の成木とその挿し木苗の葉条片から、オーキシンを添加したMS液体培地で振とう培養することで分裂細胞が得られた。得られた細胞はいずれも継代培養可能であった。また、プロトプラストの単離条件を検討した結果、それぞれの培養細胞からプロトプラストを単離させることが出来た。単離したプロトプラストを液体培地で培養したところ、分裂増殖し、コロニーが得られた。分裂増殖にはホルモンとしてオーキシンの添加が効果的であった。得られたコロニーは継代培養により維持可能であった。また、7月に佐賀3号などから採取した未熟種子を培養し、不定胚形成細胞を誘導することが出来た。不定胚形成細胞は8月以降に採取した完熟種子からは誘導されず、誘導時期が重要であることがわかった。これらの細胞は分化能を維持した状態で継代培養可能であった。不定胚形成細胞から単離したプロトプラストを培養したところ、分裂増殖し、不定胚形成細胞を再分化させることが出来た。また、マイクロマニピュレーターを用い、顕微鏡下で単一のプロトプラストを取り出して単独で培養したところ、分裂増殖に成功し、不定胚形成細胞を再分化させることが出来た。プロトプラストを分裂増殖させるためには通常ある一定の密度(個数)で培養する必要がある。このように単一のプロトプラストを培養し、分裂増殖させた報告は林木では初めてである。
カテゴリ 遺伝資源 挿し木 品種

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