| 課題名 |
火山性荒廃地の植生回復過程に与える環境要因の影響評価(561) |
| 課題番号 |
506 |
| 研究機関名 |
森林総合研究所
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| 研究分担 |
北海道・防災研
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| 研究期間 |
完7~11 |
| 年度 |
2000 |
| 摘要 |
火山性荒廃地上の植生復元手法確立に資する目的で1977,78年有珠山噴火によって形成された火山性荒廃地を対象に各環境要因が木本植生回復に与える影響を検討した。有珠山では1977年8月噴火で降下堆積した軽石主体の第一期噴火噴出物層と8月以降の噴火で降下堆積した細粒火山灰主体の第二期噴火噴出物層の2種類の堆積層が存在する。これら2種類の噴出物の物理特性の違いが木本植生回復に異なった影響を及ぼしていると考え「第一期噴火噴出物厚」「第二期噴火噴出物厚」を別個の環境要因として設定し,これに「斜面傾斜」を加えた3環境要因を対象に地理情報システム(GIS)を用いた解析を行った。その結果「第一期噴火噴出物厚」「斜面傾斜」は木本植生回復との間に明瞭な関係は認められず,一方「第二期噴火噴出物厚」は堆積厚30cm以上の区域で木本植生回復が大きく遅れる傾向が認められた。この他に地熱活動が木本植生回復に及ぼす影響を現地調査し1m深地温50℃以上で木本植生の生存が不可能となる結果を得た。また有珠山特有の木本回復形態であるドロノキ落枝条更新を苗畑圃場で再現し地中20cm以深に埋没した枝条は更新不可能となる結果を得た。これらの結果は火山性荒廃地上の木本植生復元を図る際の有用な資料を提供している。今後は木本植生回復に強く影響している第二期噴火噴出物の物理特性に着目し両者間の因果関係を解明する必要がある。
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| カテゴリ |
管理技術
経営管理
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