新害虫ヒラタハバチ類の大発生の実態および原因の解明とスタイナーネマを用いた防除法の開発(582)

課題名 新害虫ヒラタハバチ類の大発生の実態および原因の解明とスタイナーネマを用いた防除法の開発(582)
課題番号 525
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 北海道・昆虫研
森林生物・線虫研
北海道・天然林研
研究期間 完10~11
年度 2000
摘要 北海道・道央部のカラマツ人工林では,1994年から新害虫のヒラタハバチ2種が大発生し,葉を食いつくす等の被害をもたらしている。本課題の目的は(1)大発生および被害の広域的な推移を明らかにする、(2)ヒラタハバチに有効な昆虫寄生性線虫を探索し、野外での防除効果を明らかにする、ことである。調査地におけるヒラタハバチの土中幼虫密度は1997年に高く、その後減少した結果、1999年には大発生はほぼ終息した。この間の衛星データを解析した結果、被害分布は経時的に変化したため激害が2年以上続いた林分はほとんどなく、カラマツが枯損する可能性は低いことが示された。被害林分の土壌中から昆虫寄生性線虫Steinernema feltiaeを分離し、ヒラタハバチ幼虫に滴下した結果、殺虫活性を持つことが明らかになった。次に野外での散布効果を調べた結果、土中幼虫に対して効果があることが示された。以上の成果により、カラマツの被害を衛星データから把握できるようになった。この方法は今後、ヒラタハバチ以外の食葉性害虫の被害推定に利用できる。また、ヒラタハバチに有効な線虫は、今後、生物農薬の開発に利用できる。今後の問題としては、本課題は大発生が終息に向かってから始まったため、大発生に関して十分なデータを得ることが出来なかった点がある。昆虫の大発生に関する課題は、大発生時に早急にプロジェクト化する必要がある。
カテゴリ 病害虫 害虫 管理技術 農薬 防除

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