課題名 | 断片化した森林生態系の遺伝的構造と更新機構(740) |
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課題番号 | 650 |
研究機関名 |
森林総合研究所 |
研究分担 |
関西・造林研 |
研究期間 | 完9~11 |
年度 | 2000 |
摘要 | 断片化した森林内に存在するシラカシとホオノキ個体群で遺伝子交換を解析したところ,どちらの場合もきわめて活発に外部の個体と遺伝子を交換していることが明らかになった。シラカシの例では,稚樹の約半数は片親が,8%は両親とも調査林分の中には見いだせなかった。ホオノキの場合は,35%の稚樹は片親が,40%の稚樹は両親とも調査林分の中にはなかった。すなわち,シラカシの場合,稚樹の世代が持つ遺伝子の33%が,またホオノキの場合は55%が外部の個体から受け継いでいた。森林の断片化がもたらす影響については,こうした遺伝学的な面での評価が必要であるといえる。 |
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