九州地域における複合経営林家の動向分析(856)

課題名 九州地域における複合経営林家の動向分析(856)
課題番号 754
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 九州・経営研
研究期間 完5~8~(11)
年度 2000
摘要 本研究は農林複合経営林家の実態と動向と地域林業の確立、山村地域の持続的発展におけるこれらの林家の位置づけを明らかにすることを目的としている。農林複合経営は農林業以外の就業機会の少ない山村に適合した経営形態であり、農林複合経営林家は林業と森林管理の重要な担い手であった。同時に農林複合経営林家を維持することは過疎に悩む山村社会の維持の上でも重要な意味を持ってきた。しかし、自由化による農林産物価格の低迷は農林複合経営林家に大きな打撃となっている。そこで農林複合経営をタイプ分けして実態調査を行った結果、林家の存続のために最も重要な点は林家家計になんらかの安定した賃金収入をビルトインすることであることが明らかになり、山村地域において安定的な雇用の場をいかに確保するかが林家支援上重要であるという結論に達した。そこで近年注目されている林業第三セクターの一つである宮崎県諸塚村の林業第三セクターを事例にその意義を検討した。その結果、この林業第三セクターは後継者の雇用の場を確保し、林家家計に安定的な賃金収入機会をもたらしたこと、後継者の林業技能と技術修得の場ともなっていることといった意義を持ち、農林複合経営林家の支援策として有効であることが明らかになった。以上の成果は森林、林業、山村のための施策と政策を評価、検討あるいは新たに作成する際の基礎資料として活用できる。
カテゴリ 亜熱帯 管理技術 経営管理

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