課題名 |
落葉果樹における形質転換体の作出(268) |
課題番号 |
264 |
研究機関名 |
果樹試験場
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研究分担 |
育種・育種技術研
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研究期間 |
完3~8~(11) |
年度 |
2000 |
摘要 |
本研究では、アグロバクテリウム法や遺伝子の直接導入法を用いて、落葉果樹類の形質転換体を作出するとともに、獲得された形質転換体における導入遺伝子の発現を明らかにすることを目的とする。モモでは、アグロバクテリウムの種類および接種に用いる葉片の状態を組み合わせることで、形質転換カルスを得ることが可能になった。アグロバクテリウムの種類としてEHA105あるいはC58を用い、葉片を3日間前培養することで、処理葉片の半数以上で形質転換カルスを得ることができた。ニホンナシでは、葉柄切断面からの再分化系を開発し、‘晩三吉’では培養葉片の半数以上で不定芽形成を誘導することができた。この再分化系を利用してアグロバクテリウム法による遺伝子導入を試みたが、形質転換体は得られなかった。キウイフルーツでは、pAM221、pAM222、pTRA415、pHI122Bの各バイナリーベクターを導入した形質転換体を作出した。また、キウイフルーツおよびブドウの形質転換体で、GUS活性が組織・部位別に異なっていることを明らかにした。葉、茎、根ともに古い組織ほどGUS活性が高く、また、一枚の葉の中では葉脈、葉柄、葉肉の順にGUS活性が高かった。PCR法およびサザン法で、導入遺伝子の存在を確認した。残された問題としては、ニホンナシで形質転換体作出技術を開発する必要がある。
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カテゴリ |
育種
キウイフルーツ
ぶどう
もも
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