課題名 | ブドウのフィトアレキシン合成酵素遺伝子の構造解析と抵抗性育種への利用(288) |
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課題番号 | 291 |
研究機関名 |
果樹試験場 |
研究分担 |
カキブドウ・(上席) カキブドウ・育種研 |
研究期間 | 完7~11 |
年度 | 2000 |
摘要 | ブドウのフィトアレキシンであるレスベラトロールは、動脈硬化防止作用や抗がん作用を有する機能性物質としても注目されている。このため、レスベラトロール合成のキイエンザイムであるスティルベンシンターゼの遺伝子を病害抵抗性のブドウ品種より単離してその構造・機能を解析し、病害抵抗性あるいは機能性を有する品種の育成に役立てる。単離した遺伝子を35Sプロモーターの下流に配置してキウイフルーツに導入し、100個体の形質転換体を得た。これら形質転換体について、葉でレスベラトロールが産生されているか否か調べたところ、レスベラトロールではなく配糖化されたパイシードが産生されていた。しかし、パイシードにもレスベラトロールと同様の機能性があるため、果実で産生されれば興味深い。一方、灰色かび病抵抗性に関しては、対照との間で差は認められなかった。今後、果実でのパイシード含量を測定するとともに、他の植物で耐病性の付与に成功している自身のプロモーター付き遺伝子の導入を試みる。単離した遺伝子は要請に応じて配布を行っている。 |
カテゴリ | 育種 キウイフルーツ 機能性 抵抗性 病害抵抗性 品種 ぶどう |