課題名 |
秋冬季多雨・多雪地帯における濡れによる葉への浸潤ストレス耐性の解明(129) |
課題番号 |
122 |
研究機関名 |
北陸農業試験場
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研究分担 |
水田利用・栽培生理研
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研究期間 |
完8~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
融雪水による無機養分溶脱の品種間差の要因を検討するため、積雪下を模した低温暗黒条件において酸性水を流下処理し、耐雪性強・中品種の葉のK、Ca、Mg含有率の変化を調べた。処理期間中、葉の無機養分は低下したが、低下の程度に品種間差は認められなかった。圃場条件においては根雪前の葉の傷の数に品種間差が認められ、耐雪性の強い品種は傷が顕著に少なかった。また、ソラマメの雪害に関与する褐色雪腐病菌の接種試験の結果、雪腐病抵抗性に品種間差が認められ、葉の傷は病斑の伸展を助長して雪腐病抵抗性を低下させることが明らかになった。さらに、16品種の主成分分析の結果から、越冬前の形態が小さいことが葉の傷の回避とともに品種の耐雪性に大きく影響することが示された。茎葉生育量の大きい品種にジベレリン合成阻害剤を処理して人為的に矮性化したところ、雪害が大幅に軽減されたことから、茎葉の矮性形質がソラマメにおける耐雪性の強化要因であることが証明された。
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カテゴリ |
管理技術
水田
そらまめ
抵抗性
品種
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