酸性融雪水が越冬作物の雪害発生機構に及ぼす影響(131)

課題名 酸性融雪水が越冬作物の雪害発生機構に及ぼす影響(131)
課題番号 124
研究機関名 北陸農業試験場
研究分担 水田利用・栽培生理研
水田利用・病害研
(九農試)
水田利用・気象資源研
研究期間 完10~11
年度 2000
摘要 圃場における調査によって明らかになった融雪水の流下状況をもとに、積雪下を模した0.5℃で暗黒の人工条件において、酸性水(pH3.0)と蒸留水(pH5.5)を1日当たり10mm流下処理して、酸性融雪水が葉の無機養分量と壊死および雪腐病抵抗性に及ぼす影響を検討した。葉の壊死は酸性水処理56日で約10%生じたが、蒸留水処理では生じなかった。蒸留水処理によっても葉のK含有率は処理前の74%、Ca含有率は89%に低下したが、酸性水処理ではそれぞれ58%、69%と低下の程度が大きくなった。さらに各処理後の葉に雪腐菌核を接種したところ、0.5℃で2週間後の病斑長は処理期間が長いほど伸展し、その程度は酸性水処理で大きかった。以上の結果から、酸性の融雪水はソラマメ葉の壊死の直接的な原因ではないものの、葉の無機養分を溶脱して、積雪下における植物体の生理的な消耗を促進するとともに、雪腐病抵抗性を低下させて雪害を助長すると考えられた。
カテゴリ 管理技術 水田 そらまめ 抵抗性

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる