課題名 |
タイ産野菜類を中心とした食用植物の生理機能性に基づく品質評価(105) |
課題番号 |
108 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
生産利用
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研究期間 |
継9~11~(13) |
年度 |
2000 |
摘要 |
インドセンダン(Neem)をはじめ,タイ産ショウガ科植物フィンガールート,ガランガ及びタデ科のポリゴヌム等いくつかの試料が複数の活性(抗変異原活性,前駆脂肪細胞分化抑制活性,各種ガン細胞増殖抑制活性および抗酸化活性)について顕著な作用を示すことを明らかにした。フィンガールート,ガランガ及びポリゴヌムに含まれる活性成分を単離し,化学構造を決定した。フィンガールートに含まれる抗変異原成分は2種類のフラバノン誘導体及び2種類のカルコン誘導体であることが示された。このうち,1つのカルコン誘導体は,これまでにフィンガールートに含まれていることが知られていなかった。ガランガの活性成分は2種類のフェニルプロパノイド誘導体であり,両物質ともガランガからは初めて見出された。ポリゴヌムの活性成分は少なくとも4種類あり、それらはケルセチン及びその誘導体であると推定された。本植物が高濃度のercetin-3-glucuronide (Q3GU)を含むことを発見し、容易に調製可能であることから,ポリフェノール化合物の代謝研究への利用が考えられた。今後は、他の農産物試料について引き続き活性の測定を行うとともに、活性成分の同定・構造解析を行い、簡便な定量法の開発を行う。
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カテゴリ |
加工
機能性
しょうが
品質保持
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