課題名 | 岩石の変質・破壊過程―岩石・鉱物・土壌の特性変化の解明(175) |
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課題番号 | 176 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター |
研究分担 |
環境資源・(主研) 環境資源 |
研究期間 | 完5~9~(11) |
年度 | 2000 |
摘要 | 従来より,不明確であった熱帯乾燥地土壌中の二次鉱物の初期生成過程についての詳細な把握を行うことを目的とした.本研究では,風化変質により生成される二次変質物の新たな分析方法を確立した後,とくに熱帯乾燥地における二次変質物の生成過程の時間及び空間的変化を求めた.まず,(1)二次生成物のX線光電子分光分析(ESCA)による化学結合状態,最表面状態分析法の確立,及び(2)二次生成物の原子間力顕微鏡(AFM)による表面構造解析法の確立を行った.また,熱帯乾燥地において多量に存在する土壌鉱物の生成に関する実験及び(1),(2)の手法を用いて,(3)熱帯乾燥環境条件下での岩石の溶解特性のモデル化,及び(4)水の活量と間隙径との関係を示す式理論的誘導を行った.さらに,(5)塩類等が溶液から結晶成長する際の蒸発特性の近似,(6)二次変質物の不均一生成状態の可視化を行い,(7)土壌・岩石の初期溶解反応における間隙率の影響を定量的に把握した.同時に(8)乾燥地における水分含量の指標となる鉱物が決定された. |
カテゴリ | 乾燥 |